Bien-être

介護終了・子育てもほぼ終了で、やっとこさ時間ができたため生き方を「哲学する!」ブログを始めます。ブログタイトルの「Bien-être(ビヤンネートル)」とは、フランス語で「頭も心も体もここちよくいられる状態」のこと。おフランス風Bien-êtreの視点から考える暮らしのつぶやきとADHD息子を中心とする教育の問題が中心。

頭のbien-être

母に対して下から目線の是枝『真実』と上から目線のドラン『たかが世界の終わり』

ドヌーヴ、ビノシュ、イーサンホーク、是枝?この組み合わせは、私の中では今イチ、ピンと来ない。映画『真実』の宣伝を見ると、それってグザビエ・ドランの『たかが世界の終わり』日本の監督バージョン?家族不和ものであれ以上の傑作がある?という疑問を…

更年期ホルモン補充療法に対するおフランスの見解

数ヶ月前、突如原因不明の湿疹と発熱に襲われて病院めぐりをするも、な〜んにもわからずで、「ストレス」はたぶんないから、「更年期障害」ということにしようと産婦人科に行った。 そこで、「更年期」でホルモンが減少しているかどうか調べてほしいと告げる…

男目線?女目線?「全裸監督」と「軽い男じゃないのよ」

リアルタイムで村西とおるを知っており、当時から彼に嫌悪感しかなかったので、Netflixで全く見る気のなかった「全裸監督」。あまりにも話題なので、昨日イッキ見をした。俳優陣が異様に上手いので、最後まで見られる。ただ一日たって、見終わったあとの感じ…

社会的格差と健康格差の笑えない相関関係

フランスの「老人学」、ちまちま仕事の合間をぬって進めていますが、今お勉強している箇所は「社会的格差がいかに健康格差を生んでいるか」というのがテーマ。 健康格差の原因とみなされている社会的要素(収入、地理的、文化度、食べ物、依存や引きこもりな…

Sans Avenir : 「未来はない」の烙印

息子がremixで作っていたラップの元ネタがフランス語のものだったので、聞いてみたらかっこよかった。生徒指導の先生に、Sans Avenir (未来なし)の烙印をおされるラッパーの歌。 m.youtube.com Oui, je sais madame, le rap a failli gâter ma vieHi, mada…

楽しいうわさ話とつまらないうわさ話の法則

この2週間、いろいろな人と食事をする機会に恵まれている。そして、自分にとってつまらいうわさ話と楽しいうわさ話の違いを発見した。 まず、自分にとってのつまらないうわさ話。これは、「〇〇さんが☓☓したらしい。」という事実のみを、話し手と受け手がや…

CNEDよりお返事メール!面倒がらずにさっさと問い合わせておけばよかった。

いつまでたっても郵便が届かないので、先日やっとのこと問い合わせたCNEDの申し込み書類の件。2日で担当者よりお返事が届いた。ダメ元で聞いたネットで送れないのか?という質問に、「受け取りが確認できていないので、このプラットフォームを使ってアップ…

月に住んでいるもの。

月に住んでいるものって?日本では、まあ「うさぎ」、ときに「かぐや姫」?というところが主流でしょうが、先日お遊び万葉集の会のときに、「 黄葉(もみぢ)する 時になるらし 月人(つきひと)の 楓(かつら)の枝の 色づく見れば 」といううたを教えてもらっ…

「私に名誉を 与へて下さい」太宰治がラッパーっぽい。

本日まで、愛媛県美術館で行われている「川端康成と東山魁夷展」。ポスターも地味だし、あまり心惹かれていなかったのだけど、谷崎・三島・太宰・岡本かの子・林芙美子などなど超豪華文人たちの手紙が展示されているというので行ってきた。これが、とても楽…

シャルル・アズナヴール、Charles Aznavour

www.youtube.com 先日94歳で大往生したフランスの歌手シャルル・アズナヴール、私がはじめてAznavourを聞いたのは20代で、そのころから彼はすでにおじ(い)さんで、当時は熟女になってフランスに行くと彼のような男性が「マダーム」と素敵に声をかけてくれ…

フランスCNEDの通信教育

前々から「Gérontologie(老人学)」の勉強をしたいと思って、放送大学とか通信大学院とかいろいろ調べているのだけど、どれもイマイチぴんとこない。パソコンがWindowsのみ対応であったり、値段の問題があったり。で、ふと思いついてフランスの通信教育を調…

Net FlixとTEDの足し算で現実世界が明るくなる。Net Flix 「グレイス&フランキー」

カンヌ映画祭とNET FLIXのフランスでの冷ややかな関係が物語るように、なんとなく劇場公開されない作品はアートとしてワンランク下のようなイメージが自分の中にも少しあった。連続ドラマよりも映画が上。ということで、気合も入れずに適当に見始めたNET FLI…

工藤直子の「しっぽ」に思う。犬の憂鬱。

ポケットのはらうた [ くどうなおこ ] 工藤直子さんの『のはらうた』の中に、しっぽが主役の詩篇がいくつか登場する。「こいぬけんきち」くんは、「こころ」と題された詩の中で自分のしっぽをこころを表すツールとして紹介、「うれしいと かるく はためく」…