Bien-être

介護終了・子育てもほぼ終了で、やっとこさ時間ができたため生き方を「哲学する!」ブログを始めます。ブログタイトルの「Bien-être(ビヤンネートル)」とは、フランス語で「頭も心も体もここちよくいられる状態」のこと。おフランス風Bien-êtreの視点から考える暮らしのつぶやきとADHD息子を中心とする教育の問題が中心。

第二回 学生相談室面談

息子は自分で留年や退学の危機をあんまり感じていないので、今回は本人抜きで母による面談。学生ではなくて、保護者でも学生相談室は使えるのか?遠方なのでskypeの面談は可能か?という質問に関しては、問題なくOKだったので現状報告と今後の方針について相談にのっていただく。

息子の通う大学は、2年間で1年生の取得単位数をとらなければ退学となる。今年度の留年はしかたないとしても、今期は、できるだけ多くの単位をとらせておきたい。が、これは、親の(懐?)事情。

臨床心理士の先生によると、先生は、授業が本人にとって「楽しいのか?」「興味をもてているのか?」「やりがいはあるか?」という部分を大切にしたいということ。

なるほど。子どもの気持ちに寄り添うというのはこういうことなのだな。私が思いつく作戦は、合理的配慮とか、授業に出席したら小遣いをやるとかそんなことばかり。確かに、本人の気持ちの部分がしっかりしないといくら付け焼き刃的な対応策を考えていてもダメだよな〜と思った。私と先生の考え方のベクトルが真逆でおかしかった。

しかし、まあ人間には得意不得意があるので、私が急に「楽しい?」「やりがいはある?」などと優しく聞き始めると、何か企んでいると思われるだけである。ここは優しいプロの先生にお任せすることにして、なんとか息子に学生相談室に足を運ばせよう。

いろんな人に力を借りることは大切である。

あと、先生に聞いた話。なぜ、うちの息子は学校に行かないと困ったことになるというような心配を全くしないのか?と疑問に思っていたので、「他の学生たちは少なくとも危機感を持って自分で相談に来るんですよね?」とたずねてみた。お返事は、「はい。ただし、ギリギリで追い出される間際になってお金のこととか困ってどうしよう!となって、やっと学生相談室に来ます。それまでは、たいていうっかりしてて留年しています。もう少し早く来てくれればなんとかなるんですけどね。」とのこと。うちの息子の危機感のなさは、ADHDのせいではなく、うっかり留年の時期(そんなものがあればだろうけど)にいるだけだとわかった。