Bien-être

介護終了・子育てもほぼ終了で、やっとこさ時間ができたため生き方を「哲学する!」ブログを始めます。ブログタイトルの「Bien-être(ビヤンネートル)」とは、フランス語で「頭も心も体もここちよくいられる状態」のこと。おフランス風Bien-êtreの視点から考える暮らしのつぶやきとADHD息子を中心とする教育の問題が中心。

国際線に乗り遅れそうなときの対策

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ADHD息子、インドスタディツアー出発の日。乗り遅れるのが怖いので、彼は一睡もせず友達と遊んでいた。9h15には成田についておきたいので、6h30に電話。そろそろ出るから余裕という返事。8h30、なんとなく嫌な予感がしてLine電話をかけてみる。駅のアナウンスが背後に聞こえ「ヤバイかも」という返事。現在横浜にいて、航空チケットも見当たらないという。なんで2時間も同じ場所にいるのか!終わった……。どうしようもないが、できる限りの手をつくす。

1.HIS緊急サポートデスクに電話。→とりあえずエア・インディアカウンターに行ってみなければ搭乗させてもらえるかどうかはわからないとのこと。この時点で、成田エクスプレス到着時刻をエア・インディアに連絡してもらう。

2.成田空港に発着便の確認、エア・インディアが出発時間変更とある。神様〜!と喜んだのもつかの間、変更時間を問い合わせてみると、25分早まったという。早まるなんてことがあるのか〜!→エア・インディアの出発時間が早まるのは日常茶飯事だそう。

3.HISスタディーツアーデスクにメール。営業時間は10h00からだが、職員はもう少し早めに来ていてメールは見ていることを以前のやりとりで知っていたので、事情を話し、ツアーキャンセルで一番返金率が高い方法を問い合わせる。メールを見た職員から、営業時間前に電話をいただく。

この時点で、成田エクスプレス到着予定時刻10h50、エア・インディアの扉が閉まる時間10h51の計算。ちなみに搭乗カウンターは10h10に閉まるという。無理。そうこうしている間に息子よりLine。リムジンバスに乗って10h40到着予定という。若干希望は見えたが、しかし、どう考えても11分で航空券再発行、搭乗手続き、出国審査はありえない。ここで9割がた諦める。

この時点でわかったこと。ツアーなので、エア・インディアの航空機の扉がしまった時点がツアー開始時間になるという。その後、航空券をキャンセルした場合には、ツアー開始後のキャンセルになるため100%旅費は戻ってこない。が、1分前ならツアー開始前のキャンセルなので50%戻るという。ここで、出発が早くなったのはこちらのせいではないのだから、当初の出発時刻の11h15までキャンセルは待ってもらえるよう交渉。結局、息子が到着するという10h40の時点でどうするかを決定し、最悪の場合即座にキャンセル手続きができるように、HIS側の職員もその準備のため待機してもらえることになった。(感謝!)このとき、スターアライアンスなので同じグループの全日空便などに追加料金で振り替えることも可能という話も聞く。ただし、その場合は帰りの便も同じ全日空にしないといけないという規定があるらしい。待っている間に航空券の値段を調べてみる。ツアー料金よりも高い25万程度だった。ありえない。本人が悪いのだから、振り替えはしない。失敗を心より反省させることが大事だろうと腹をくくってキャンセルの準備をする。

結果……。

10h40到着予定のリムジンバスが20分程度早めに到着。その後、エア・インディアカウンターに駆け込む息子(幸いなことに足は速い)、敏速な対応のエア・インディア。荷物の準備をめんどくさがってしなかった息子は、それが功を奏してリュックのみで預ける荷物はなし。奇跡的に出国審査を待っている人もほとんどいなかった。ということで、出発20分前到着でなんと搭乗口まで間に合ってしまった。

息子からのLine→「余裕なので今からジュースを買いに行く」。ムカつくが、とりあえず、出国審査も終わったからとHISツアーデスクに連絡。よかったと喜んだのもつかの間、もし、ジュースを買いに行って乗り遅れた場合には、チェックインを済ませているので自己責任で100%お金は戻ってこないという話を聞く。また、ヒヤヒヤ。座席についたら連絡するよう息子にLine。しかし、安心した息子からは何も連絡なし。最終的に、元の出発時刻とほぼ同じ11h14に上記の写真が送られてきた。こちらのイライラとは対照的に、おちついた風貌で合掌しているインド人がうざい。さらに写真とともに送られてきたメッセージは「ご安心を!」の一言。こちらのバタバタと対象的なゆったり感が腹立たしい、が……笑えた。

さて、毎回毎回お騒がせながら運のよさだけで生きている息子が今回の件で学んだことは、「国際線は早く行かなければ、乗り遅れ大変なことになる→以後、時間厳守!」では決してなく、「国際線は25分前でも間に合う。チケットも再発行してもらえる。リムジンバスは早くつくことがあるから成田エクスプレスよりギリギリでもお得。前日から荷物の準備なんてしようもんなら預けるのに時間がかかって大変だから、金とパスポートだけあればなんとかなる。」というグータラ思想の肯定のみであったことは言う間でもない。そして、またダメ人間への道を彼は進んでいく……。