発達障害と睡眠障害のお勉強ノート。
本日は、仕事の合間を縫って「子どもの発達特性と睡眠障害について」(子どもの睡眠と発達医療センター 豊浦麻記子)という講演会に行ってきた。定員200人とか書いてあるがド平日だしそんなに聞きに来る人いないだろ〜と思っていたら、市の職員や教員だらけで、なんとなく福祉系のお仕事についている人たちに向けられた勉強会なんだなということがわかる。
なかなか興味深い内容であったが、ここではうちの息子との関係で、わかったことと面白いな〜と思った話のみをセレクトしてメモがわりに書いてみる。
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・赤ん坊で、振動や縦揺れなどを好む子がいて、それを満たすために自分でジャンプしたりする。→思い当たる。今でも、ベッドでジャンプしている。
【眠るための2つのしくみ】
1. 夜になったら眠くなる→体内時計→うまく機能しないと、寝付きが悪い。
2. 疲れたら眠くなる→睡眠中枢→うまく機能しないと、夜中、早朝に目が覚める。
・人間の体の中にはいっぱい時計があって、全身の時計をシンクロさせるためには、食事、睡眠、運動という規則正しい行動リズムの学習が必要。時計がたくさんあるというのは、わかりやすいのが腹時計。臓器が時間を感じている。筋肉時計とか髪の毛にも時計はあるのだとか。つまり、朝起きても食欲がないというのは、腹時計と脳にある中枢時計が同じ時間を刻んでいないのが原因らしい。
では、どのような仕組みでぐっすり眠れるのか?
1. 食事で必須アミノ酸トリプトファンを摂取:納豆、バナナ、卵、魚、乳製品
2. 昼間光をあびることで、トリプトファンが神経伝達物質セロトニンに変化
3.夜、眠りホルモンと呼ばれるメラトニンに。このメラトニンは、中枢時計を日本時間にあわせてシンクロさせるのだとか。
【良質な眠りの3要素(子ども)】
1. 夜間基本睡眠時間→10時間
2.眠りの時間帯→19時から7時の間(これは学校社会生活に適応するために決められているだけ)
3.規則的生活の中の眠り(食事や睡眠のリズムを90分以上ずらさない)眠れない子は夕食の時間が大事(18時にするように努力しろ!)
・環境を変えても不登校を繰り返す→体調の問題
・不登校児のうち幼少期になかなか寝ないといったような過剰反応型の特徴を示していた子が40%。もともと、体内時計や睡眠中枢機能が弱い。
・不登校児の86%がグレーゾーンを含む発達障害(ADHD 44%)
・半数に内分泌異常 ケトン → 低血糖のような症状 (糖分の補給が必要)
・70%に体温異常→ただの夜更かしとはいえない
生体リズム障害が大きな原因
【睡眠・覚醒のシーソーモデル】
覚醒物質:オレキシン→情動+エネルギーバランスに左右される。
つまり、遠足や友達と遊びにいくなどワクワク(情動)とか、お腹が空く(エネルギーバランス)と覚醒する。逆に、気力が低下すると眠気。
なるほど!という内容であった。しかし、一度生体リズム障害が起きると治すのはものすごく困難らしい。→息子、確実にこの生体リズム障害というのにあてはまっている。
では、適応のためにどのような作戦が可能となるのか?
これについてはイロイロ考えていることがあるのだけど、まとめるのは後日。睡眠の大切を書いているせいで深夜になってしまった……。