Bien-être

介護終了・子育てもほぼ終了で、やっとこさ時間ができたため生き方を「哲学する!」ブログを始めます。ブログタイトルの「Bien-être(ビヤンネートル)」とは、フランス語で「頭も心も体もここちよくいられる状態」のこと。おフランス風Bien-êtreの視点から考える暮らしのつぶやきとADHD息子を中心とする教育の問題が中心。

発達障害と睡眠障害のお勉強ノート。

本日は、仕事の合間を縫って「子どもの発達特性と睡眠障害について」(子どもの睡眠と発達医療センター 豊浦麻記子)という講演会に行ってきた。定員200人とか書いてあるがド平日だしそんなに聞きに来る人いないだろ〜と思っていたら、市の職員や教員だらけで、なんとなく福祉系のお仕事についている人たちに向けられた勉強会なんだなということがわかる。

なかなか興味深い内容であったが、ここではうちの息子との関係で、わかったことと面白いな〜と思った話のみをセレクトしてメモがわりに書いてみる。

***************************************

・赤ん坊で、振動や縦揺れなどを好む子がいて、それを満たすために自分でジャンプしたりする。→思い当たる。今でも、ベッドでジャンプしている。

 

【眠るための2つのしくみ】

1. 夜になったら眠くなる→体内時計→うまく機能しないと、寝付きが悪い。

2. 疲れたら眠くなる→睡眠中枢→うまく機能しないと、夜中、早朝に目が覚める。

 

人間の体の中にはいっぱい時計があって、全身の時計をシンクロさせるためには、食事、睡眠、運動という規則正しい行動リズムの学習が必要。時計がたくさんあるというのは、わかりやすいのが腹時計。臓器が時間を感じている。筋肉時計とか髪の毛にも時計はあるのだとか。つまり、朝起きても食欲がないというのは、腹時計と脳にある中枢時計が同じ時間を刻んでいないのが原因らしい。

 

では、どのような仕組みでぐっすり眠れるのか?

1. 食事で必須アミノ酸トリプトファンを摂取:納豆、バナナ、卵、魚、乳製品

2. 昼間光をあびることで、トリプトファン神経伝達物質セロトニンに変化

3.夜、眠りホルモンと呼ばれるメラトニンに。このメラトニンは、中枢時計を日本時間にあわせてシンクロさせるのだとか。

 

【良質な眠りの3要素(子ども)】

1. 夜間基本睡眠時間→10時間

2.眠りの時間帯→19時から7時の間(これは学校社会生活に適応するために決められているだけ)

3.規則的生活の中の眠り(食事や睡眠のリズムを90分以上ずらさない)眠れない子は夕食の時間が大事(18時にするように努力しろ!)

 

不登校睡眠障害

・環境を変えても不登校を繰り返す→体調の問題

不登校児のうち幼少期になかなか寝ないといったような過剰反応型の特徴を示していた子が40%。もともと、体内時計や睡眠中枢機能が弱い。

不登校児の86%がグレーゾーンを含む発達障害ADHD 44%)

・半数に内分泌異常 ケトン → 低血糖のような症状 (糖分の補給が必要)

・70%に体温異常→ただの夜更かしとはいえない

生体リズム障害が大きな原因

 

【睡眠・覚醒のシーソーモデル】

覚醒物質:オレキシン→情動+エネルギーバランスに左右される。

つまり、遠足や友達と遊びにいくなどワクワク(情動)とか、お腹が空く(エネルギーバランス)と覚醒する。逆に、気力が低下すると眠気。

 

なるほど!という内容であった。しかし、一度生体リズム障害が起きると治すのはものすごく困難らしい。→息子、確実にこの生体リズム障害というのにあてはまっている。

では、適応のためにどのような作戦が可能となるのか?

これについてはイロイロ考えていることがあるのだけど、まとめるのは後日。睡眠の大切を書いているせいで深夜になってしまった……。

 

 

第二回 学生相談室面談

息子は自分で留年や退学の危機をあんまり感じていないので、今回は本人抜きで母による面談。学生ではなくて、保護者でも学生相談室は使えるのか?遠方なのでskypeの面談は可能か?という質問に関しては、問題なくOKだったので現状報告と今後の方針について相談にのっていただく。

息子の通う大学は、2年間で1年生の取得単位数をとらなければ退学となる。今年度の留年はしかたないとしても、今期は、できるだけ多くの単位をとらせておきたい。が、これは、親の(懐?)事情。

臨床心理士の先生によると、先生は、授業が本人にとって「楽しいのか?」「興味をもてているのか?」「やりがいはあるか?」という部分を大切にしたいということ。

なるほど。子どもの気持ちに寄り添うというのはこういうことなのだな。私が思いつく作戦は、合理的配慮とか、授業に出席したら小遣いをやるとかそんなことばかり。確かに、本人の気持ちの部分がしっかりしないといくら付け焼き刃的な対応策を考えていてもダメだよな〜と思った。私と先生の考え方のベクトルが真逆でおかしかった。

しかし、まあ人間には得意不得意があるので、私が急に「楽しい?」「やりがいはある?」などと優しく聞き始めると、何か企んでいると思われるだけである。ここは優しいプロの先生にお任せすることにして、なんとか息子に学生相談室に足を運ばせよう。

いろんな人に力を借りることは大切である。

あと、先生に聞いた話。なぜ、うちの息子は学校に行かないと困ったことになるというような心配を全くしないのか?と疑問に思っていたので、「他の学生たちは少なくとも危機感を持って自分で相談に来るんですよね?」とたずねてみた。お返事は、「はい。ただし、ギリギリで追い出される間際になってお金のこととか困ってどうしよう!となって、やっと学生相談室に来ます。それまでは、たいていうっかりしてて留年しています。もう少し早く来てくれればなんとかなるんですけどね。」とのこと。うちの息子の危機感のなさは、ADHDのせいではなく、うっかり留年の時期(そんなものがあればだろうけど)にいるだけだとわかった。

今日はなんだか不登校について考えるDay。

最近、我が家のADHD不登校大学生についてイロイロ検索するので、Googleさんが自動的に不登校がらみの興味深いリンクを運んできてくれる。その中で考えたこと。

まずは、最初にコレ。

note.muこのnoteによると、学校に行くと以下の3つの点で得をする。

1. 人的資本投資(頭がよくなる)

2. 人的ネットワーク

3. シグナリング(人にこんなに頭がいいんですよ!と示すことができる)

教育を経済学の言葉で語ると、内田樹センセーがとんできて「このバカ親めっ!」と怒られそうだが、まあ、上の理屈の方がシンプルでわかりやすいというのは確かである。(そう、今回は、ゴチャゴチャ言わずに、わかりやすいという点だけであえて評価します。)

で、2つめのnote。

note.muこれによると、現代はこの「シグナリング」の効果が、様々な経歴など学歴以外の部分で結構代用できるということが指摘してある。なるほど。

そして、この記事。これは、もう本当に素晴らしい記事。

dot.asahi.comで、分析。我が不登校息子は、大学ではなく別の分野で驚異的な人脈を築いている(人的ネットワーク)、とりあえず彼にはもったいないくらいの大学に合格しているため、たとえ中退したとしてもそれなりのシグナリング効果は現時点でも持っていて、さらに、学歴以外の場所でも能力を示すことができる可能性は秘めている。(そう、秘めているだけだが。)

再び考える。順調に大学に行って楽しく過ごし卒業すると、得られるのは何か?「もっと金が儲かりそうな人的ネットワーク」と「もっと金が儲かりそうなシグナリング」である。さてさて、私はそこに固執しているのだろうか?

それは、ouiでありnonでもある。なぜなら、私が彼に学校に行け!と強く願っている割には、この2点に関する熱量は「まあ、あるに越したことはないけど、無くても死なないからいいっか。」レベルである。しかし、そうした考えに反して、大学に行けよコノヤロー!ともっともっと強く思っている。このココロはなんなのか?

で、明らかになった。私は、彼に、1. 人的資本投資(頭がよくなる)が彼の人生において圧倒的に足りないと感じているのである。そう、きちんと読書をしたり、動画やネットでコツコツ学んだり、そういうことができる人には、この時代学校なんか必要ない。でも、一人ではことごとくグータラであるが、洗脳はされやすいので誰かにそそのかされると途端に好奇心旺盛になる未熟男にとっては、面白い話をして常に刺激を与えてくれる優秀なセンセーが必要なのである。そして、その刺激をいくらなんでも4年以上受け続ければ、ちっとは頭がよくなるのではないかと考えているのだと。で、一番大事なこと。この投資をするのは、私ではなく、自分なのだということをなんとかわからせないと〜ということがわかった。以上、母親だけの学び。

 

 

 

 

「私に名誉を 与へて下さい」太宰治がラッパーっぽい。

 

f:id:bien-etre:20181021165640p:plain

本日まで、愛媛県美術館で行われている「川端康成東山魁夷展」。ポスターも地味だし、あまり心惹かれていなかったのだけど、谷崎・三島・太宰・岡本かの子林芙美子などなど超豪華文人たちの手紙が展示されているというので行ってきた。これが、とても楽しい。

 

その中で、太宰が芥川賞選考の前に、川端康成に送った手紙が展示されている。周りに面白いから見に行ってみてとオススメしたところ、サバサバ女子に一番不人気なのがこの太宰のメンヘラ手紙だった。

 

「困難の一年でございました 死なずに生きとほして来たことだけでも ほめて下さい」

 

「最近 やや貧窮、書きにくき 手紙のみを多く したためて居ります よろめいて居ります 私に希望を 与へて下さい 老母 愚妻を いちど限り 喜ばせて下さい 私に名誉を 与へて下さい」

 

とはいうものの、最初の引用の「生きてるだけで褒めてくれ」というこの発想はなかなかスゴイし、2番めの引用文は「最近 やや貧窮、書きにくき」で「n」とか「ki」がいっぱいだし、「したためて居ります」「よろめいて居ります」の後に怒涛の「下さい」3連発。でもって、音読すればわかる素晴らしいリズム感。完全にラップかポエムに思えて、個人的にはとてもかっこよく思える。

うちの息子、太宰のこの手紙を見習って、教授たちに単位をせがむリリックをかいてラップにし、EP作って金儲けすればいいと思う。

ADHD不登校学生への大学サポート (1)

AO出願時からADHDを公表し、合格を得た息子を持つ親という立場ではあったが、入学前に大学にサポートを依頼することはしなかった。それは、「自分でやれる。大丈夫!」と断言する息子に、ひょっとしたら自分で切り抜けることができるのではないか?という淡い期待と、一人でやらせてみて大きく失敗しても痛手にならないのは今だけだなという思いからであった。

 

しかし、人生はそれほど甘くはない……。

 

都会で一人暮らしを始めた息子は、楽しくて楽しくで大学どころではない。結果的に段階的に大学にサポートをお願いすることになったので、記録しておこうと思う。

 

4月 

履修登録サポートの依頼(これは結果としては友人とこなしたようだが、複雑な履修システムのため最終確認をお願いする。本人が窓口にくれば対応してくれるという。)


奨学金手続きに関するサポートの依頼(育英会の予約奨学生であったが、在学証明書の手続きのための書類など全くやらないため。)→「掲示板見逃したら終わり!」がデフォルトの奨学金関連なので、個別に連絡もらえるよう依頼。(親が一筆書いて奨学金係へ提出)

ガイダンス等の時点から、あまり学校に行っていない状況を把握。はじめての1人暮らしということで、毎朝Lineでモーニングコール。しかし、過集中を思わせる夜遊びがすぎて電話に出た後寝ているっぽい。そのうち飽きるだろうと、また淡い期待を抱きつつしばらく様子を見るが、改善の気配が見られないため追加サポート依頼に踏み出す。

 

6月 

・WEB経由で「障害者学生支援センター」へADHD不登校学生に対するサポートに関するメール問い合わせ


  キャンパスの学事担当者より電話あり。(せっかく入った大学、夢を叶えるために頑張ってほしい!と応援のお言葉。)在籍キャンパスの学生相談室へ息子を行かせるよう指示を受ける。

  メールへの返信として「障害者学生支援センター」からもメール。

    ↓

息子、学生相談室へ赴き臨床心理士の先生と面談。

しかし、この時点で、もうすでに学期が半分以上過ぎていたため、授業へ行きかけたもののもう無理であると勝手に判断して、前期は授業に出席することも、テストを受けることもあきらめる。→ 第二回 学生相談室への面談をバックレ。(親へは行ったふり報告)


大学の各担当者は、皆親身になって相談にのってくれるものの、イマイチ、各部署の連携がうまくいっておらず、こちらが、サポートしてほしい内容を全て決めて、別々の部署にお願いしなければならないというのが現状であった。個々の部署は優秀なのだが、全体的にこんなサポートができるかもという提案をしてくれるところがない。さらに、「学生相談室」も困っている大学生のためのものであり、周りがいくら困っていても本人が困っていない場合には手のうちようがない。大学生のサポートは本人が中心となって積極的に動いてこそ回っていくしくみとなっていることがわかった。

 

作戦変更。こちらが勉強して主導権を握ることにする。前期は、本人、保護者、大学の連携という点で望ましい結果が得られなかったため、後期に関しては「履修登録」「スケジュール管理」「体調管理」に関してもう少し踏み込んだ戦略的な外的サポートが必要である旨を告げ、9月に保護者同伴の面談が行われることとなった。

国際線に乗り遅れそうなときの対策

f:id:bien-etre:20180919230257j:plain

ADHD息子、インドスタディツアー出発の日。乗り遅れるのが怖いので、彼は一睡もせず友達と遊んでいた。9h15には成田についておきたいので、6h30に電話。そろそろ出るから余裕という返事。8h30、なんとなく嫌な予感がしてLine電話をかけてみる。駅のアナウンスが背後に聞こえ「ヤバイかも」という返事。現在横浜にいて、航空チケットも見当たらないという。なんで2時間も同じ場所にいるのか!終わった……。どうしようもないが、できる限りの手をつくす。

1.HIS緊急サポートデスクに電話。→とりあえずエア・インディアカウンターに行ってみなければ搭乗させてもらえるかどうかはわからないとのこと。この時点で、成田エクスプレス到着時刻をエア・インディアに連絡してもらう。

2.成田空港に発着便の確認、エア・インディアが出発時間変更とある。神様〜!と喜んだのもつかの間、変更時間を問い合わせてみると、25分早まったという。早まるなんてことがあるのか〜!→エア・インディアの出発時間が早まるのは日常茶飯事だそう。

3.HISスタディーツアーデスクにメール。営業時間は10h00からだが、職員はもう少し早めに来ていてメールは見ていることを以前のやりとりで知っていたので、事情を話し、ツアーキャンセルで一番返金率が高い方法を問い合わせる。メールを見た職員から、営業時間前に電話をいただく。

この時点で、成田エクスプレス到着予定時刻10h50、エア・インディアの扉が閉まる時間10h51の計算。ちなみに搭乗カウンターは10h10に閉まるという。無理。そうこうしている間に息子よりLine。リムジンバスに乗って10h40到着予定という。若干希望は見えたが、しかし、どう考えても11分で航空券再発行、搭乗手続き、出国審査はありえない。ここで9割がた諦める。

この時点でわかったこと。ツアーなので、エア・インディアの航空機の扉がしまった時点がツアー開始時間になるという。その後、航空券をキャンセルした場合には、ツアー開始後のキャンセルになるため100%旅費は戻ってこない。が、1分前ならツアー開始前のキャンセルなので50%戻るという。ここで、出発が早くなったのはこちらのせいではないのだから、当初の出発時刻の11h15までキャンセルは待ってもらえるよう交渉。結局、息子が到着するという10h40の時点でどうするかを決定し、最悪の場合即座にキャンセル手続きができるように、HIS側の職員もその準備のため待機してもらえることになった。(感謝!)このとき、スターアライアンスなので同じグループの全日空便などに追加料金で振り替えることも可能という話も聞く。ただし、その場合は帰りの便も同じ全日空にしないといけないという規定があるらしい。待っている間に航空券の値段を調べてみる。ツアー料金よりも高い25万程度だった。ありえない。本人が悪いのだから、振り替えはしない。失敗を心より反省させることが大事だろうと腹をくくってキャンセルの準備をする。

結果……。

10h40到着予定のリムジンバスが20分程度早めに到着。その後、エア・インディアカウンターに駆け込む息子(幸いなことに足は速い)、敏速な対応のエア・インディア。荷物の準備をめんどくさがってしなかった息子は、それが功を奏してリュックのみで預ける荷物はなし。奇跡的に出国審査を待っている人もほとんどいなかった。ということで、出発20分前到着でなんと搭乗口まで間に合ってしまった。

息子からのLine→「余裕なので今からジュースを買いに行く」。ムカつくが、とりあえず、出国審査も終わったからとHISツアーデスクに連絡。よかったと喜んだのもつかの間、もし、ジュースを買いに行って乗り遅れた場合には、チェックインを済ませているので自己責任で100%お金は戻ってこないという話を聞く。また、ヒヤヒヤ。座席についたら連絡するよう息子にLine。しかし、安心した息子からは何も連絡なし。最終的に、元の出発時刻とほぼ同じ11h14に上記の写真が送られてきた。こちらのイライラとは対照的に、おちついた風貌で合掌しているインド人がうざい。さらに写真とともに送られてきたメッセージは「ご安心を!」の一言。こちらのバタバタと対象的なゆったり感が腹立たしい、が……笑えた。

さて、毎回毎回お騒がせながら運のよさだけで生きている息子が今回の件で学んだことは、「国際線は早く行かなければ、乗り遅れ大変なことになる→以後、時間厳守!」では決してなく、「国際線は25分前でも間に合う。チケットも再発行してもらえる。リムジンバスは早くつくことがあるから成田エクスプレスよりギリギリでもお得。前日から荷物の準備なんてしようもんなら預けるのに時間がかかって大変だから、金とパスポートだけあればなんとかなる。」というグータラ思想の肯定のみであったことは言う間でもない。そして、またダメ人間への道を彼は進んでいく……。

インドへの一人旅にスタディツアーという選択。

「インド」という国の響きは、なにかしら人生の転機を思わせる。というのは、おそらく我々の世代で、息子たちの世代にとってはあくまでもインスタ映えの国であるのだろう。夜な夜なクラブ三昧の息子の生活に外からの刺激を与えるために、海外ひとり旅を提案。音楽しか眼中ないのかと思いきや、意外なことに、行きたいという返事が帰ってきた。NYは年齢的にも1人で宿泊できないのでおあずけ。いろいろ考えた末「インド」がいいという。ちょっと、インドに居住経験のある友人に相談してみる。

結果、とてもいい国なのでぜひおすすめしたいが、1.非常識に夜出歩くとか、親切そうに日本語で話しかけてきた人について行かない2.絶対に出てこないのでなくし物に注意!というADHDにはかなり難易度の高いアドバイスが返ってきた。ここで、一瞬ひるむ。ツアーで回って観光してもたいして楽しめず学べない年齢、かと言って、一人旅、バックパッカーユースホステルの旅は、突発的行動の息子には危険度合いが高すぎる。ということで、スタディーツアーという選択。ボランティアやインターンシップがメインである場合、本気で世界のために働こうとしているみなさんに申し訳ない。ということで、HIS海外国内スタディツアー・ボランティア・インターンシップを利用して拘束度合いの少なそうなスタディツアーを選択することにした。ホームステイあり、ホテル滞在あり、タージマハールとガンジス川もスラム街訪問も含まれている。そして、きっと意識の高い方たちが参加されているはず……。そんな母の下心はぜーんぜん気づかず、インドという国の響きによっている息子。さて、どのような旅になるのか?