2019-01-01 「草枕」冒頭の芸術論。 新年を迎えるにあたり、こう考えた。 というのは嘘で、漱石『草枕』の引用ですが、有名な、「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。」に続く文章が、本質をついていてとてもカッコいい。 「住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。」 (夏目漱石『草枕』青空文庫より引用)